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・だれでも、どこででも道具を用いず、簡単にできる
・全身の血行が良くなる
・身体が柔軟になる
・身体作業の効率が高まる
・身体作業による障害や筋肉痛が予防できる
・肉体や精神の緊張がほぐれる
・肉体や精神の疲労が回復される
・肉体や精神に活力をあたえる
・肉体の老化が予防できる
・老化した肉体を若返らせる
それでは、次にストレッチングを実際に行う方法について簡単にお話ししましょう。
ストレッチングは、それ自体が準備運動にもなりますが、いきなり強く行うとけがをすることもありますので、まず、最初に軽く体をほぐしてから行います。
ストレッチングは、さきほどもお話ししたように、従来行われている柔軟体操のように反動をつけて行なってはなりません。
静かにゆっくりと自分の伸ばしたい筋肉や腱を伸ばしていき、筋肉や腕にほど良い緊張が感じられたところで、動作を止めて、そのままの姿勢で十秒から十五秒間保ち続けるというやり方をします。
はじめに十秒から十五秒間姿勢を保てたら、筋肉や腕を休めるために一度姿勢をもとに戻し体をほぐしてから、また同じようにゆっくりと筋肉を伸ばしていき、二十秒から二十五秒間姿勢を保って、その次には三十秒から三十五秒間これを行うという具合に、段階的に時間や強度を増してゆくのが、好ましいやり方です。
この時、筋肉や腕が、ある程度緊張を感じるまでストレッチしないとストレッチ効果が生じません。
しかし、だからと言って痛いのを我慢して、無理にストレッチを行うことは禁物です。
ストレッチングは、リラックスして行うことが大切で、呼吸を止めたり、歯を食いしばったりして行なってはいけません。
ごく普通に呼吸しながら、肩の力を抜いて行います。
決して他人とどれくらい曲がるか競争をしたりしてはいけません。
自分のペースと自分のできる範囲内で行うことが大切です。
もう一つ重要なことは、ストレッチングを行うことを習慣づけるということです。

 

 

 

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